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The Library of Life まとめ*図書館的人生(上)
東京公演 2012年11月16日-12月2日 東京芸術劇場シアターイースト
大阪公演 2012年12月7日-9日ABCホール
北九州公演 2012年12月16日 北九州芸術劇場中劇場
作・演出:前川知大
出演:浜田信也 盛 隆二 岩本幸子 伊勢佳世 森下 創 大窪人衛 加茂杏子 安井順平/ 菊池明明 西山聖了
■偶然の奇跡的なセッションを記録したレコードに針を落とすことで、
奇跡は繰り返される。
数奇な運命をたどる男は、
毎晩誰かが物語を紐解く度に大きな困難に突き当たり、
毎晩それを乗り越える。
奇跡は繰り返す、という言葉は矛盾しているが、
何度繰り返されようとも、そこに生きている人には毎回唯一無二の経験だ。
「図書館的人生」__ 過去現在未来に存在するあらゆる人生が、
書籍として蔵される無限の図書館。
読み手がいるから本は存在できる。
針を落とす。
誰もが再生することで、自分が存在することの奇跡を毎晩証明している。
EPISODE① 青の記憶
病院の一室で地震に襲われる五人。揺れが治まってみると状況は一変していた。
窓から見えた太陽は月に変わり、ドアの向こうには永遠に続く廊下があった。
EPISODE② 輪廻TM
ある寺に棲みついた男たちは、夜な夜な地下室で秘密の実験を繰り返していた。
終に完成したその装置で、彼らは時空を超えて虫になる。
EPISODE③ ゴッド・セーブ・ザ・クイーン
投身自殺寸前の女の前に、現れた二人組。彼らは言う。どうせ死ぬなら体と記憶、そして残った寿命を回収したい、
ご協力を。
EPISODE④ 賽の河原で踊りまくる亡霊
賽の河原で積み石を崩すことが仕事の鬼は、最近腰が悪い。愛用の武器、金棒は短いうえ重いので、チタン製のゴルフクラブを購入。
腰を曲げず、豪快に亡者の積み石を弾き飛ばす。積んでは崩す、その不毛なゲームに終わりはあるのか。
EPISODE⑤ 東の海の笑わない帝王
感情を表に出さない夫に、妻は不満を抱えている。楽しい、面白い、と言葉で表現するよりも、笑顔が欲しい。
夫には笑わない訳がある。問い詰める妻に夫は、「じゃあ言うけど、…笑うなよ」
EPISODE⑥ いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ
男は万引きのプロフェッショナル。必要なモノしか盗らず、換金目的の万引きは決してしない狩猟採集民だ。
出会った女は懸賞のプロフェッショナル。「お前に美学を感じる。俺と付き合え」
■スタッフ
舞台監督:谷澤拓巳/美術:土岐研一/照明:松本大介/音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ/ヘアメイク:西川直子/ステージング:平原慎太郎/演出助手:大堀光威
宣伝美術:鈴木成一デザイン室/企画・制作・主催:イキウメ、エッチビイ